世界に挑戦するプロのピアニストに
なったのか?
そのプロセスをお話しながら、
「わが子の才能をいかに引き出し、
伸ばすか」について
あなたと一緒に考えたくて
このサイトを立ち上げました。

辻井いつ子
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伸行くんがここまでたどりつくには、母親のいつ子さんの並々ならぬ苦労があったと思います。子供の道筋をどうやってつけるかは、どの親にとっても大きな課題。幼い子供が一人で自分の道を見つけられる可能性はほとんどありません。
子供が好きそう、合いそうだと思ったら、親が道筋をつけてあげるべきです。時には強引でもいい。子供が大きくなってから「これがやりたい」と思っても、間に合わないこともあるからです。
才能がないとためらうことはありません。伸行くんと接するいつ子さんの気持ちの揺れや、目標に向かって一心に進む姿は、子育てに悩む多くの方のヒントになるはずです。
『今日の風、何色?』(著・辻井いつ子/アスコム刊)
“推薦の言葉”より抜粋
子どもの才能を伸ばすため
親は何をすべきなのか
先日、7歳の娘さんを持つ知人の女性から
こんな質問をいただきました。
「娘を5歳のときからバレエ教室に通わせています。
素人の私が見るかぎり、教室の中の同年代ではトップクラスだと思います。
この後、真剣にバレエの道を歩ませたいと思っているのですが、
主人には『上には上がいるんだから、趣味でやらせればいいじゃないか』
と言われます。単なる親バカなのか、それとも娘の才能を引き出すために
私がアクションを起こすべきなのか迷っています。
こんなとき、母親としてはどうすべきなのでしょう?」
私は、息子・伸行(のぶゆき)が幼いころ、
彼にピアニストになる道を歩ませるかどうか
真剣に悩んだ日々があるので、
この女性の迷いや不安がとてもよくわかりました。
私は彼女にこうお返事しました。
「娘さんの才能を信じてあげられるのはあなただけです。
アクションを起こしたらどうですか?」
息子の将来を悲観して
落ち込むことも……
私は主人と先日20歳になったばかりの息子・伸行と暮らしています。
私の最新の著書『のぶカンタービレ!』を
お読みいただいた方はご存知だと思いますが、伸行は幼いころからピアノをはじめ、
17歳のときポーランドで行われたショパン国際コンクールに
出場。
多くのお客さまから拍手喝采をいただき、なんと“ポーランド批評家賞”を
受賞!
その後、テレビや新聞、雑誌にもたびたび取り上げていただくようになりました。
現在は、エイベックス・クラシックスからCDデビューも果たし、
プロのピアニストとして活躍しています。
そんな伸行ですが、ここまでの道のりはけっして平坦では
ありませんでした。
伸行は生まれたときから、目が見えません。
彼が誕生して視覚障害があるとわかったとき、
私は絶望の淵に立たされました。
自分でもどうしていいかわからなかった。
深い谷底に突き落とされたようなショックを受けました。
クリスマスの時期に街中に飾られるクリスマスツリーを見ては
「この子は一生この美しい光景が見えないんだ」と涙が止まらなくなり、
お座りやハイハイが健常者に比べて遅れがちなのを見ては
「この子は生まれてきて幸せなのだろうか」とすら思ってしまいました。
隣近所に住んでいる同じ月齢の子供たちに比べ、
すべての面で伸行の発達は遅れがちだったのです。
この先、どうなるんだろう……。
そんな不安が重くのしかかる毎日でしたが、
あるとき、ひとすじの「光」が見えました。
親がどれだけ
「気づいて」あげるか
伸行が生まれて8ヶ月が経ったころのことです。
まだ自分では首が持ち上げられず、ハイハイもままなりませんでした。
当時、わが家ではショパンの「英雄ポロネーズ」という曲をよくかけていました。
あるとき、伸行が全身でリズムをとりながら、
その曲に見事に合わせて足をバタバタさせていたのです。
「ん?」
最初は単なる偶然かと思ったのですが、
音楽に対して明らかに意思を持って聴いているのがわかります。
さらにその後、同じ曲であっても演奏家が異なると反応も違うことに気づきました。
主人は、「そんなのこんな幼い子供にわかるわけないだろ」と
言っていましたが、その後に何度も反応を確かめ
偶然ではないことがわかったのです。
「この子には音楽の才能があるかもしれない!」
私たち親子にひとすじの光が差し込みました!
今思えば、このときの「私の気づき」が
その後、伸行が才能を開花させるうえで、
大きなポイントになったと思います。
その後、数々の試練を乗り越え、
伸行はプロのピアニストの階段をのぼっていきました。
伸行の成長の物語は、著書『のぶカンタービレ!』に詳しく書きました。
まだお読みになられていない方は、ぜひごらんくだされば幸いです。
詳細はコチラ。
子どもの才能を引き出すということに関して言えば、
バレエやピアノに限った話ではありません。
わが子に対して、
「容姿がいいからモデルになれるかも…」
「表現力があるから劇団に入れようかな…」
「運動神経がいいから、サッカーをやらせてみようか…」
などなど、親の想いはさまざまです。
こんなとき、子どもときちっと話し合い、
その「道」を作ってあげるのが親の役目なのだと感じます。
「子どもの自主性に任せる」というケースももちろんあるのですが、
幼いころは親が気づき、さまざまな体験をさせたり、
レールを作ったりすることが、
とても大切です。
伸行はあとあと雑誌のインタビューで、
こう話していました。
「母は、僕が幼いころから目が見えないのに
美術館に連れていって、 絵についてたくさん説明してくれました。
今思えば、こういうことを経験させてもらったのが大きかった」
才能のない子なんて
この世にいない
「うちの子にはなんの才能もないのですが・・・」
ときどきこうおっしゃる方がいます。
でも、私はどんな子にも才能があると信じています。
そして、それを最大限引き出してあげるのが
親の役目なのではないでしょうか。
ここまで私のお話をさせていただきましたが、
このサイトは私から一方的にお話するために立ち上げたわけではありません。
みなさんのご意見をご紹介しながら、
子育てを考えるお母さま(もちろんお父さまも)たちのサロン的な場になればと考えて立ち上げたものです。
子育ての悩みや相談ごと、
わが子の才能を引き出した実体験、
そして私の本に対する感想などなど、
どんなことでもいいので、
下記までご意見をください。
ご意見ご感想はコチラ。
アスコム「辻井いつ子の子育て広場」事務局
kosodate@ascom-inc.jp
いただいたご意見は、今後できるだけこのサイトでご紹介し、
子育てについて少しでもお役に立つ内容になるよう努力してまいります。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
※ご意見に関しては、できるだけお返事したいと考えておりますが、スケジュール上、
お答えできないこともあると思います。
また、すべてのご意見をサイトにアップすることは難しいので、 その点をあらかじめご了解ください。





